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キリル文字(キリルもじ、、、キリール文字とも)は、主にスラヴ諸語を表記するのに用いられる表音文字の体系の一種である。 == 起源と名称 == キリル文字という名称は、スラヴ人に布教を行った正教会の宣教師キュリロス(キリル)とメトディオス(メフォディ)の兄弟に由来する。しかし彼らが実際に考案した文字は、現在グラゴル文字と呼ばれる別な文字であった。 キリル文字はキリル・メフォディの没後、900年前後にギリシア文字をもとに作られた文字であり、12世紀以降徐々にグラゴル文字に取ってかわった。このため、後世にはキリルが作ったのがキリル文字と信じられるようになった。 日本等では特にロシア語の文字として知られ、ロシア語で使う 33 文字(大文字小文字を同一視して)は、ロシア文字とも呼ばれる。しかし、キリル文字の総称としてロシア文字と呼ぶのは、起源や使用範囲から見て問題がある。また、誤って「キール文字」とされることが稀にある。英語名の「シリル文字」もごく稀に使われる。 同じくギリシア文字を元に作られたラテン文字とは似た形の文字が多いが、形が似ていても音価が対応関係にない、あるいは音価が対応していても形が対応関係に無い場合も多いので注意を要する。例えばラテン文字の () と似ているキリル文字として () があるが、前者はギリシア文字の から、後者は合字の から派生した文字であり、発音も起源も全く関連が無い。また、例えば の音価に相当する文字は、ラテン文字ではギリシア文字の () から派生した V だが、キリル文字では (、現代ギリシア語では)から派生した である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キリル文字」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cyrillic script 」があります。 スポンサード リンク
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